2027年までにどうなる?
バーチャルリアリティヘッドセットは、装着することによりバーチャルリアリティが体験できるデバイスです。
テレビの情報番組などでもたびたび特集されているので、実物を持ったことはなくても、どういうものか知っているという人が多いのではと思います。
そのバーチャルリアリティヘッドセットの世界市場について、REPORTOCEANの発行したレポートによると、2021年から2027年の予測期間で健全な成長率が見込まれているということです。
具体的な数字を言うと、2020年に約78億1千万米ドル、2027年までに444.5億米ドルにまで伸びて、2021年から2027年までで28.2%以上の成長率が見込まれていることになります。
成長が見込まれる市場
世界のバーチャルリアリティヘッドセット市場を分析するにあたり、主要地域となっているのがアジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカなどとなっています。
今現在、これらの地域でバーチャルリアリティヘッドセット市場シェアが多いということです。
中でもアジア太平洋地域は市場シェアだけでみると、世界の主要地域となっています。
それはこの地域でVR技術の新たなトレンドが増加していることが要因です。
今後の成長率の見込みでいうと、北米が最も成長するであろうと言われています。
今、北米ではゲーム機の需要が急増しており、このことにより、そのまま成長率を伸ばしていくだろうと予測されているわけです。
ゲーム機が人気
今は北米でゲーム機の需要が急増しているとお話ししましたが、ゲーム機の需要は他の地域でも高まっているのを感じられます。
コロナ禍の影響により、室内で、また少人数でも楽しめるものの需要が急増したことが大きいのではないでしょうか。
市場の成長には、新たなトレンドが増加することが必要です。
ゲーム機のトレンドに関しては、年々増加していくことでしょう。
そしてこのゲーム機の需要の伸びが、ますます市場を押し上げていくであろうと考えられているわけです。
近い将来、一家に一台、バーチャルリアリティヘッドセットが置かれる日が来るかもしれません。
今後の課題
バーチャルリアリティヘッドセットの成長率が期待されているところではありますが、課題もあります。
たとえば、デバイスの制作や、各所への導入に多大な費用がかかるという点です。
さらには「VR酔い」といって、VR体験時にめまいや吐き気を感じることがある、という健康上の課題です。
安全基準についてもまだあいまいな部分があるというのも、今後しっかりまとめていかなければいけない部分ではあります。
しかしながら長期的な研究を経て、課題をクリアしていくことも想定に入れた上での成長率予測であるとも考えられます。
誰しもがVRを気軽に楽しめるようになるのは、さほど遠くない未来なのかもしれません。