ついに未来がやってきた
VRの進化が止まりません。
リアルな映像、迫力ある音、スムーズな動きなど、これまでも十分進化を続けてきたVRですが、まだ新しいことができるというのです。
新たな進化とは、なんと香りの体験ができるようになったことです。
たとえば、ゲーム中に火を付ければ煙のにおいがする、コーヒーカップを手に取ったらコーヒーの香りがするという感じになります。
リアルな映像にリアルな香りが加わることで、よりVR空間への没入感が高まるようです。
ついにそんなことまでできるようになっていたのかと驚かずにはいられません。
香りを体験できるデバイス
ではどのような形で香りを感じるのか、それが気になるところです。
それは基本的なVRヘッドセットに、新たなデバイスを追加することで可能になります。
代表的なものとしてVAQSO Inc.の「VAQSO VR」があります。
こちらのデバイス内には5種類の香料を充填したトナーが入っており、映像に合わせて香りが出てくる仕組みです。
さらにコーエーテクモウェーブの「VRSENSE」があります。
こちらの場合、ヘッドセットに追加するものではなく、マシン自体に香り機能が入っている状態です。
香りの種類は8種類となかなか豊富で期待値が上がります。
なお、こちらのマシンは香りだけでなく、ミストや風などで気候まで再現してしまうというのですから驚きです。
残念な点は、このマシンが家庭用ではないというところにあります。
しかし、もうここまで来たら、家庭用香り発生デバイスが開発されるのも時間の問題ではないかと期待せざるを得ません。
味も体験できるようになる
嗅覚と同じく五感の一つである味覚も体験出来たら楽しそうと思います。
しかしながら、味の体験に関してはまだ開発途中という段階です。
味覚に関しては、舌の上で感じるものなので、それを理由に開発が難しくなっています。
デバイスを舌の上に乗せるのは不衛生ですし、不快感を消すのも難しいからです。
今のところできることは、香りを使って味を体感させるということです。
これは同じ味の食べ物を口にしているのに、香りを変えると違う味に感じるというものになります。
香り、味の体験がより確固としたものになれば、フード業界などビジネスにも役立てることができます。
今後ますますの研究開発に期待しましょう。
VRで感じられる五感
五感は視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚で構成されています。
VRで表現するのが難しいとされていた嗅覚、味覚の表現ができるようになれば、現実世界との境目がわからなくなるかもしれません。
現在進行形で研究、開発中ということで、昔思い描いていた未来がすぐそこまで来ているということを感じます。
今後さらにVRでの体験は面白くなっていくことでしょう。
エンターテイメントとしてだけでなく、ビジネスや医療関係にもVRの技術が役立つ可能性もあります。
未来のその先を期待して待ちましょう。